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歯周病の治療①

以前のお話であったように、歯周病は骨が吸収する病気です。

一度吸収した骨は、基本的には再生できません

※よって、治療と言っても歯が生えた時と同じ状態に戻すことは出来ません!!

では、治療とはどのようなものかお話します。

歯周病の治療とは、進行の抑制歯周組織の健全化だと私は考えます。

まず、今回は進行抑制に関してお話しようと思います。

進行の抑制

歯周病の原因である歯周病細菌の除去する事で、歯周病細菌が活動出来ない状態にします。

歯周病細菌が存在するのは、深い歯周ポケットの中にある、プラーク・歯石上にあるバイオフィルムです。

SETP1

セルフケア:歯ブラシ・歯間ブラシ・フロスを使用してご自身で、歯面に付着しているプラーク(バイオフィルム)を除去します。

STEP2

プロフェッショナルケア:セルフケアで除去できない、歯石を歯科医院で専用の器具を使用して除去します。

歯石には2種類あります。

歯茎の上にある白い歯石(=歯肉縁上歯石)

:プラークが堆積して石のように硬くなってできた歯石

歯茎の中にある黒い歯石(=歯肉縁下歯石)

:血液由来で空気を必要としない細菌よりなる歯石

 

①縁上歯石の除去:スケーリング(SC)

超音波振動で歯石を浮かせ除去します。もしくは専用の刃物(キュレット)を用いて除去します。

②縁下歯石の除去:スケーリングルートプレーニング(SRP)

歯茎の中を触ると痛みがあるので、麻酔を行い超音波スケーラー・キュレットを用いて除去します。

 

STEP3

フラップオペレーション(F-op)

SRPでは、深いポケットの中を盲目的に処置する事になります。統計では6mm以上のポケットはSPRのみの対応では60%以上のケースで歯石の取り残しがあると統計が出ています。その取り残した歯石を除去するために、切開を入れて歯茎を避けて目視で確認して縁下歯石を除去します。その上で根面を滑沢にします。歯肉縁下歯石は空気下では活性を失うので、根面を空気に晒す事ができるので細菌を抑制する事も目的の一つです。

©︎駒沢大学の歯医者 - 駒沢公園通り西垣歯科・矯正歯科

日付:   カテゴリ:BLOG, 歯周病

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