歯周組織の健全化
と言っても、前述したように歯が生えたての状態に骨を再生して戻す事は出来ません。
しかし、それと似た状態にする事で歯周病の進行を抑制出来ます。
①ポケットを3mm以下にする事
健全な歯茎は、骨からの高さが3mmと決まっています。
結合組織による付着(1mm) + 上皮による付着(1mm)+ 遊離歯肉溝(1mm)
4mm以上のポケットがあると言う事は、空気が届かず嫌気性菌の繁殖が始まり歯周病か再度進行しやすい環境です。
その環境改善する事が重要となります。
②歯槽骨のレベルを平坦化する事
健全な歯茎は、骨からの高さが3mmと決まっています。と言う事は、骨の形と健全な歯茎の形は連動します。
一箇所だけ骨が吸収していると、歯茎の形態も同じように根の先端の方に下がってしまいます。
その状態では、汚れが貯まり安く、ブラッシングがうまく出来ず、歯周細菌の温床となり歯周病が再発しやすいです。
また、垂直的な骨吸収は10年経過を追うと80%以上の歯が抜歯になると言う臨床研究結果が有ります。
この事からも、骨のレベルを平坦かする事が大切です。
上記の2つを考慮した、F-opの術式を選択して処置を行う事が歯周病専門医の腕の見せどころになります。