顎関節症の最後の回です。
4)変形性顎関節症(Ⅳ型)
今まで上げてきた、3つの顎関節症の症状が継続されることにより
骨・軟骨の形が変わってしまった状態です。
臨床症状としては、関節雑音。クレピタス・捻髪音・摩擦音や、関節の運動障害・関節部の痛みを生じます。
さて、顎関節症の治療方法です。
基本的には、外科的な手術を行うことはありません。
理由としては、顎関節の付近には、重要な神経・血管が集まっています。なので、顎関節に対して手術する事のリスクが高すぎるからです。
ガイドラインに沿って関節に対して保存的(不可逆的)なアプローチを行い、症状改善を促します。
その一貫として、
認知行動療法:悪周壁の除去(ほお杖・片方噛・食いしばり・歯軋り
マウスピースの使用:筋肉の収縮緩和・顎関節の負担軽減
筋肉緊張の緩和:マッサージ・鎮痛剤
その上で、噛み合わせが悪い患者様は、噛み合わせの改善を行います。