小児矯正は1期治療と2期治療があります。
1期治療:顎の成長を見極め顎のサイズの適正化をはかります。また、顎の成長を阻害するような歯並び因子・習慣の改善を行います。
※顎の成長を阻害する歯並び因子は、”注意したい子供の歯の歯並び(〜6歳まで)””注意したい子供の歯の歯並び(6歳〜12歳)”で紹介してるのでそちらを参考にして下さい。
顎の成長を妨げる習慣とは?
指しゃぶり:オープンバイト・出っ歯になるリスク
なるべく早い時期にやめたほうが良いですが、1・2歳では、辞めようねと言っても理解できない年齢なので3歳頃を目安に介入を行い6歳までには必ず卒業するようにしたほうが良いです。
どうしても卒業できない場合は、指しゃぶりしてしまう指の爪に好きなキャラクターのシールを貼ってあげたりすると良いです。
物をかじる:オープンバイト・出っ歯になるリスクがあります
口呼吸:上顎歯列狭窄・上顎前突のリスク
原因を特定する事が大切です。咽頭扁桃が大きい・鼻詰まり(慢性鼻炎)などの原因を特定し対処する事が必要なケースがあります。
爪噛み癖:歯並びに直接的な影響はないと言われていますが、前歯の擦り減りや受け口を助長すると言われています。
舌突出癖:上下顎前突・歯列狭窄のリスク
顎のサイズが小さい場合、物を飲み込むとベロのスペースが無くなってしまうので舌を前に出してしまっている可能性があります。
頬杖:顎変形症・交差咬合のリスク
成長期に頬杖をつく習慣がある事で顎の成長が左右非対称となりかみ合わせに影響する事があります。
咬唇癖:下顎劣成長・上顎前突・開口のリスク
下唇を噛むことで、下顎の成長が抑えられまた前歯が外に倒れるので出っ歯になりやすいです。
このような習慣が見られる場合は、要注意です。
歯科医院で相談するようにしましょう。
2期治療 永久歯歯列になってから、歯並び・噛み合わせを治していきます。
1期治療から継続的に介入していることで、顎の成長が正常に促されていると抜歯矯正を行うリスクが低減されます。
このように、矯正治療のみの通院だと難しいですが矯正専門医がいる歯科医院で、定期的に検診を行うことが重要となってきます。お子さんの検診を定期的に行い相談するようにしましょう。