健康長寿はお口から
日本人の平均寿命と健康寿命の差は"男性=8.73年、女性=12.06年"
これは病気などによって介護や支援を必要とする期間を示しており、この期間を短くする為には健康寿命を延ばすことが大切です。
お口の状態は全身の健康状態と密接に関係しています。今回は口腔機能に着目して、リスクと対策をご紹介します。
オーラルフレイルとは
『オーラル=口腔』『フレイル=虚弱』
食の偏りや軽微な口腔機能の低下を意味します。
8020運動のような歯の数に主眼を置いた活動に加えて口腔の機能にも注目して保健活動を行なっていくために提案された概念です。
フレイルは機能障害が起こる前段階を示し可逆的であることが特徴です。
早期に対処すれば改善が見込めます。
口腔機能と全身の関係
口腔機能が低下すると食欲が減り、栄養が偏ることで筋力や免疫機能などの低下を招きます。
他にも、外食やコミュニケーションに困難が生じて認知機能低下のリスクも高まります。
歯科医院でできること
歯の喪失による咀嚼機能低下が大きなリスクです。
日頃のブラッシングに加えて定期検診で虫歯や歯周病を予防することで歯の喪失を防ぐことができます。
また適切な入れ歯の使用やインプラント治療によって口腔機能の回復を図ることもできます。