SAVING歯を残す治療
20年、30年先も
自分の歯を残す為の治療
抜歯の原因
抜歯となる原因はいくつかあります。一番多いのは歯周病(37%)その次に虫歯(30%)・破折(18%)だそうです。
という事は、歯周病と虫歯の予防をしっかりと行っていたら、67%の歯は抜かなくて済んだのです。しっかりと虫歯・歯周病予防をする事が大切であると、わかって頂けたでしょうか?
歯を残す事によるメリット
人生100年と言われている現代において、健康寿命をまっとうする事の大切さが認識され始めています。その中で、健康である高齢者は総じて歯が残っており、しっかりとご飯を食べる事ができる人でした。
その理由は、ご飯を食べる事により、栄養を摂取し筋肉量を維持しているので歩行困難にならないからです。
ですので、健康でいるためには、歯が残っている事が非常に重要です。
高齢でも抜歯せずに
いるためには
しっかりと自分自身で歯を磨き、虫歯と歯周病予防を行う事が大切です。しかし、頑張って磨いていても目で見えない口の中の汚れを全く残さず磨く事は至難の技です。私もそんな事はできません。
だからこそ、歯科医院を頼ってください。私たち歯科医師と衛生士がPMTC“プロフェッショナルケア”専門的なクリーニングを行います。
具体的には、ブラシでは取れない石のように硬くなった汚れ“歯石”やブラシの届かない歯茎の中に貯まった歯石“縁下歯石”を取り除きます。
神経を抜いてしまった歯は
長く残す事が困難になります
神経を抜いた歯が10年後に口の中に残っている可能性は20%以下であるという統計があります。
これは、歯を抜く事が多い海外の統計です。歯を積極的に残す日本では、完全に当てはまらないです。しかし、この統計から神経を抜いた歯を残す事がどれだけ難しいか、わかると思います。なので、なるべく神経は取らないように治療を行わなければなりません。
他院で抜歯、抜髄と診断されても残せる可能性があります。
破折している状態の歯・骨が溶けて揺れている歯は、抜歯するしか方法はないです。
当院では、この2つでなければ、あらゆる手段を使って残す様に工夫して治療を行います。ただ、保険でできる歯を残す治療には限界があります。その時は保険外の治療を提案させていただく事もございます。
歯を残す為の治療・
予防について
歯を残す為に、一番大切な事
口腔内全体を見て診査診断を行う事が大切だと思います。その歯がどの程度残せる見込みがあって、どれだけの予後が期待できるのかを診断します。
その上で口腔内全体を見てその歯を残すメリット・デメリットのどちらが大きいのかを相談します。その結果を加味して抜歯か保存かを患者様と一緒に決めます。
歯を残すための予防について
当院の特徴としては自分の口腔内・歯に興味を持ってもらう事です。そのために口腔内の状態を可視化します。チェアーサイドにモニターを設置する事で口腔内の状態をすぐに見る事ができます。
また、口腔内カメラ“アイテロ”を用いる事で、口の中の状態を容易に3Dで記録・可視化する事ができます。またそれをすぐに患者と衛生士・歯科医師で検証する事ができます。歯の病気に対する予防を行う!そのきっかけ作りを提案致します。
当院で行っている歯を
残すための治療
一口に“歯を残す治療”と言っても色々な場合において、多様な治療方法があります。当院では様々な症例に対応する事ができます。
歯髄温存療法
虫歯の進行が著しい症例において、感染の起きていない神経を可及的に保存します。保険内で使用できる神経を保存する薬剤では、限界があります。保険適用外の薬剤になりますが、M T Aセメントを用いる事によってその成功率を向上させる事もできます。
歯根端切除療法
神経の治療を行っても上手く治らない歯には2つの原因が考えられます。
- 1つ目、根の外(骨の中にある膿の袋)で細菌感染が起きている。
- 2つ目、根が割れてしまっている。
上記の2つの場合だと根の治療を行なっても治癒する事はありません。特に、“根の外に細菌感染が起きている”場合は、外科的に膿の袋を取り除いてあげる必要があります。
※部位によって適応にならない場合もあります。その場合は意図的再植を検討します。
歯牙の意図的再植
歯根端切除ができない場合
原因の歯を抜歯して、膿の袋を取り除きます。その上で抜いた歯を再度植え直します。
親知らずが残っていて、
奥歯を抜かないといけない歯がある場合
奥歯を抜歯して、無くなったところに使わない親知らずを植えます。※歯の形・根の形によって適応が限られます。
エクストルージョン
いわゆる残根、“C4”根っこしか残ってない歯を残すために、矯正で歯を引っ張り出します。それによって、歯の高さを確保して被せ物ができるようにします。
※矯正治療になりますので、保険外の治療となります。
クラウンレングス
いわゆる残根、“C4”根っこしか残ってない歯を残すために、周りの骨を削ります。それによって、歯の高さを確保して被せ物ができるようにします。欠点として歯の長さが長くなってしまいますので、エクストルージョンと併用することが多いです。
歯周病治療
歯周病は、歯茎の病気と思われがちですが違います!歯周病は骨の病気です。歯周病治療で重要なのは溶けた骨を取り戻すことは基本的にできない。しかし、特定の条件において歯周組織再生を行える場合もあります。当院ではそのような治療を提供します。